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本まによう言わんわ

平成23年8月7日(日)、「古書店のなかのヒトと。〜古書店員&図書館員トークカフェ〜」無事終了しました。

素晴らしい機会を与えてくださった、大学図書館問題研究会兵庫支部の皆さん、当日お集まりいただいた図書館員その他の皆さん、本当にありがとうございました。

待ち合わせ場所は阪急古書のまち梁山泊前。案の定、数名現れず、電話をすると「あれ、今日だっけ」…。集まったメンバーを大阪古書研の一軍だととらえることにして会場へ急ぐ。

会場入りし、開始まで「ユーストリーム」中継の準備を見守る。当日来られない人にもリアルタイムで会場の様子が見られるという。メッタなことは言えませんな。

まずは図書館員さんたちの自己紹介とそれぞれお持ちいただいた一冊の本の紹介から。

やはり相手が古本屋とあってか、

「お気に入りの図録を持ってきました。ちなみに古書価はいくらですか? 」

「以前勤めていた『○○図書館八十年史』はいくらですか? 」

などの質問があいつぎました。そこは本のプロですから、大阪古書研メンバーも即答し、序盤から白熱の議論が。

古本屋側は会長・汎書店、古書キリコ、厚生書店、モデルナ、梁山泊が参加。

「バルザック人間喜劇セレクション」「シュルレアリスム絵画と日本」「シュルレアリスムとは何か」「三島由紀夫全集 第三八巻 書簡」などを紹介。

お互いの紹介が終わり、ざっくばらんタイム。

「アマゾンの値段ってどうなんですか? 」「どうやって値付けをするの? 」「図書館の旧蔵品が古本屋で売られているのを見たのですが…」「カタログ販売って…? 」などなど、さすがに皆さんも本のプロ。矢継ぎ早にスルドイ質問が。

目録販売については、モデルナさんが名回答。ハモニカ古書店さんが雑誌の創刊号目録を出されたことを引き合いに出し、「あれだけ創刊号が並ぶとかなり壮観だ」…と。


途中で厚生が持参した本をネタに模擬入札会も。入札の結果は、図書館員さんの圧勝でした…。

そうこうしている内にあっという間に第一部終了。


第二部は会場を近くの「スタンダード・ブック・ストア」に移しご飯を食べながら談笑。

日曜日の茶屋町、しかもお昼時。店内はゴッタがえしている。うらやましい限りです。

そこそこ長居した後、規定の第二部も終了。

古本屋側はしゃべり足りず、図書館員さんをひきずってその後第三部、第四部へと…。

途中からアルコールが入ったこともあり、かなりうち解けてお話しできました。

私が感じたことは、こうした研究会に自主的に参加されている方だからか、皆さん本や図書館に対する熱い思いを持っていること。

最近新刊書店や古本屋が雑誌に取り上げられることは多いが、図書館員ももっと取り上げられるべきだと思う。「ブルータス」さん、次回は図書館特集で決まりですよ。

それと、古本屋も図書館も行き場のなくなった本の受け入れ場所としての機能があること。

図書館にもそうした話がよくあるそうで、所蔵品と重複するため「百科事典はちょっと…」とか「美術全集はダメです」とか答えるらしいのだが、古本屋と全く同じなのは興味深かった。案外、図書館と古本屋は近いところにいるのかもしれませんね。

近いところにいるのなら、何か一緒にできそうですが…第二回があればそんな話もしたいですね。

私は、そうかんがえています。


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