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ええ客?
 毎年7月は、第3週の日曜と第4週の土曜日がお祭り(地域とマンション)で、共に実行委員の為死ぬ程忙しかったが、やっと終って一息ついた・・。
このブログも顔を出さない間にえらい面白い事になっていたので(纏めて読んだので疲れた・笑)、またちょくちょく書いていこうと思う。

先日、「慕情」という映画のパンフレットを買って行ったお客さんがいた。うちの店では1800円の値段を付けていたのだが・・

『いや〜ん、いいの見つけたわ〜。どうしてこんなにお安いの?』
「えっ!や、安いですか? そう感じて喜んで頂けたら嬉しいので本望ですが・・」
『この間、違うお店で、このパンフレット、じゅ・う・ま・ん・円で買ったの!! サインは無いけど、いい状態だからって! 結構なお値段だから、ちょくちょく開いて見るのも気が引けるじゃない? もうひとつあればな〜って思ってた所に・・・』
「じゅ・じゅうまんえんですか!!」(何か俺、値付け間違ってたんやろか・・と、冷や汗が吹き出す)
『そうよ〜。ちょっとお値段はるかなって思ったけど、自分の好きな物にはお金なんて惜しんでらんないじゃない』
「そ、そ、そうですよね〜」

・・・ここから10分間、大人買いの武勇伝が始まった・・・

『・・とまあ、そんな感じでお買い物するので、おすすめ!っていうのがあったら置いておいてね。それから、カードは扱えるようにしておかないとダメだと思うわよ!』
と、ラベンダーの香りを残して去って行った。

何か、100円の文庫を「50円にまけろ!」と言うおっさんよりも、今回の方が汎書店を否定されたような気がする・・
しかし、次に来てくれた時の為に、一生懸命倉庫をひっくり返す自分がいるのであった・・。

| 汎書店 | 一会員のコメント | - | - | - | - |
厚生は生きることにした
P2011_0714_193317.JPG
ただでさえお客様が多いわけではないのに今日から店の建物の外壁工事が始まって気が重い。

でも前を通る人が(ん?)と目を止めて入ってくださるので、ずっと工事をしててくれ、と早くもポジティブシンキング。

お客様は入るものの、店を見渡して瞬時に帰られることしきり。

(これは棚の模様替えやね)とマイナーチェンジ。

毎日ちょっとした気付きがあり、そのつど調整してるとあっという間に閉店時間。

店の四分の一程度を占める文庫もシェイプアップしたいけど、なかなか捨てがたいものばかり。

常連さんが教えてくださったのだが町田康の小説に「あんたの『頑張ってる』は売り上げが悪いことに耐えてるだけだ」という一節があるそうなのだが、本当だろうか。
| 厚生書店 | - | - | - | - | - |
Re: たわごと
こんばんは。モズブックスです。モスボックスではありませんよ!

ホームセンターでこれ見かけたら、ビクっとなりますね。
調べてみたら、他にも「モスボックス」あるんですね。
http://www.mos.co.jp/company/social_activity/society/mos_box/

…じっと見てたら、自分がモズブックスなのかモスボックスなのか、分からなくなってきました…。
| モズブックス | 一会員のコメント | - | - | - | - |
調子に乗って
 
会員の皆様より先にお叱りを受けましたので久々に。

小店は黒っぽい本、函入りの本は硫酸紙、装幀、デザインが面白いものはOPP(透明ビニール)と使い分けています。本の保護は好き嫌いではなく仕入れた時のコンディション出来るだけ保ったままお客様に販売するのが目的です。周知のことですが古本屋の値付けには本の状態も評価の対象となりますので。店頭で面陳することが多いので最近はOPPが多いですね。


| 大阪古書研究会 | 一会員のコメント | - | - | - | - |
ふむ。
 なるほど。これは、書き込みたくなるわなあ。
駄洒落と上手ととるか、なんととるかは、読者と、モズ君の心のままに。
| 古書象々 | - | - | - | - | - |
たわごと
 ブログもりあがってますね!

ところで、

先日、ホームセンターで一瞬見間違う物を見ました。

 ↓ ↓ ↓







「無臭」がポイントです。



だからなんだというのだ。
| 梁山泊 | 一会員のコメント | - | - | - | - |
Re: 元の糸 再考
おはようございます。モズブックスです。

杉本梁江堂さんの元糸に関する話、さすがに老舗のノウハウが詰まった方法だと、大いに勉強になりました。ありがとうございます。

いまから古典会をのぞいてきますので、また夜に投稿します。。。
| モズブックス | 一会員のコメント | - | - | - | - |
元の糸を捨てるような古本屋には死んでもなりたくない
杉本さんのおっしゃる通り。

興味深いですね〜。

モズさん、やっぱり糸は捨てないで!
| 厚生書店 | - | - | - | - | - |
元の糸 再考

モズさんが、「元糸」について仰っていたので、「これが正解」と言う意見ではないのですが、杉本梁江堂の内幕を少しをばらしてみます。

元糸は、なるべくおいています。そして足りない部分は、本の中に継ぎ目が来るように別の糸を足すようにしています。足す糸は、他の本から取った古い糸を常備します。古い糸は、ツブシにするような和本から取るようにしています。またそのような本からは、表紙・表紙裏の白い部分・角裂なども取っておきます。

もちろん「これは仕方がない」と言うものはすべて新しい糸に取り替えます。糸の色は表紙に合わせて色々替えます。

お客様が自分で修理・補修をされる場合もあるかもしれませんが、少しでも本屋が修理をしておいた方が親切ですし、角裂の取り替えなんてなかなか細かくて面倒な作業です。

目録などでよく「表紙替り」と解説で書いてあるものがありますが、杉本梁江堂でもボロボロになった表紙を、別の本から取った表紙に替える時もあります。

和本修理の内幕をばらして恥ずかしいですが、本の修理は「少しでもきれいな姿で売りたい」と言う気持ちの表れなので、ご理解下さい。

ちなみに杉本梁江堂では、和本や版画・一枚摺りなどの裏打ちについても秘密があるのですが、それは又機会があれば告白したいと思います。

| 杉本梁江堂 | - | - | - | - | - |
ご本といえば…

モズさん、「元の糸」なんて捨ててしまったらどうですか〜? だいたい、そのちぎれた糸をどうして「元糸」と言えるのですか? …すみません。私は和本はほとんど扱わないので、やっぱり洋本屋の乱暴な意見なのでしょうか…?


さてさて予告通り、函に硫酸紙を巻く方法です。

これさえ覚えれば白っぽい函も汚れしらず。

1.硫酸紙を函の大きさに合わせて切る。もちろん函を包むので縦は本の高さ+本の厚さ+アルファ。
  横は函の幅×2+アルファ。



2.写真のように折る。



3.いずれかにのりをつけてぴしっと止める。反対側も同様に。のりをつけすぎると函に直接当たるので注意。



4.余った分を函の中に折り込み完成。函の内側にのり止めしたりセロテープで貼る方もありますが、
  断然反対です。



あっけなく説明終了ですね。貼り函の天地を見ればおのずとお分かりになるでしょうが。

ちなみに矢野書房さんは先に折り込んでからのり付けされています。行程1→4→2→3の流れですね。薄い本は矢野さん方式の方がやりやすいかも。



私はこの作業が大好きです。うふふふ。



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