先ずは、年末の近鉄即売会(古書研催亊ではありませんが)を楽しみにしていて下さった皆様、古書店の都合により中止となってしまいました事、お詫び致します。来年の2月には水の都の古本祭りを行ないますので、その時を楽しみにお待ち下さい。
何やかんやと貧乏ヒマ無しの日々を過ごしていたら、あっという間に今年も後2週間になっていました。イエスの誕生日かサンタの誕生日か分からないイルミやモチーフに飾られ、雰囲気に触発されたわけでもないのでしょうが、この時期になるとイエスについて書いた本を探しにくる人がいます。
先日店での一こま・・
「すいませ〜ん。イエスについて書かれた本あります?」・・と、大学生くらいのカップル。
『え〜、内容はどんな物をお探しですか?奇跡物語とか、説教集とか色々ありますが・・』
「いや、あの〜、イエスの誕生(場所とか状況とか)について知りたいな〜と思いまして」
聖書も見た事の無いようなカップルだったが興味をもってくれるのは嬉しいもので、「聖書物語(女子パウロ会)」や「聖書のはなし(創元社)」等、絵入りの簡潔な内容の物を渡した。
「ほら〜、やっぱり馬小屋やん」
《ほんまやな〜。そしたら聖徳太子と一緒やってんな。真似したんちゃう!》・・(こらこら、それは逆や!と思いながら黙って聞いていた。少したって・・・)
「あの〜、クリスマスってキリスト教で一番大事なイベントなんですよね」と彼氏。
《何アホな事きいてんの!世界中お祭り騒ぎやのに当たり前やん!》と彼女。
この2人、ちょっと面白い・・
『先ず、キリスト教も色んな人達がいるので全部がそうとは言いませんが、クリスマスは一番ではないですよ』
「えっっ!」《うそ〜〜!》
『本当〜に長い間待ち望んだメシア(救い主)の誕生なので、その喜びたるや世界中を巻き込んでもおかしくはないですし、そう思われても当然(ただ現在のは商業主義の塊)ですが、最も大事なのはイースター(復活)なんです』
《ええええ、そうなんですか。生き返ったっていう事?》
「私は甦りであり命である・・ってやつですか?」・・・って、今度はこっちが驚いた!
「いや〜、何かのゲームかコピーで見た事あって、意味は良くわからんかったけどかっこええな〜って覚えてたんです」
彼女が・・ス・テ・キ・・ってな視線で彼を見つめている。
『そうですね、簡単に考えてもらえば直ぐ分かりますが、生まれてくるのは誰でもですが、死んで3日後に甦るのはイエスキリストだけですからね』
「なるほど」《そうですね〜》
『だから、イエスの十字架の死と復活を信じているのがクリスチャンなんです。』
その後30分程、聖書やキリスト教の小ネタ集で盛り上がり、「本の選び方がわからない・・」と言うので
『2人の場合は、お互いに、相手に読んでもらいたい・・というのを選ぶのも、一つの方法ですよ』
と言って、2冊買って頂いた。
いや〜、買って頂くのにも工夫が必要ですな(笑)